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いきさつ
Submitted by penchan on 2006-02-08 12:10昔、足踏みミシンが祖母の家の2Fにありました。祖母がそれでじんべぇさんや、ぞうきんを縫ってくれていました。祖母が亡くなり、当時中学3年だった私が「とっておいてね」というのが遅く、処分されてしまいました。とても残念でした。祖母と同居していた伯母は、この足踏みミシンで、袋物の先生をしていたことがあるそうです。
私のミシンももう20年以上たち、そろそろもう一台欲しいなぁと、職業用ミシンを探してはみたのですが、なぜかどうしてもピンとこなくて。そんなころに、自由が丘のアンティークショップで偶然再会した足踏みミシンに、衝撃がはしりました。思わず買って帰りそうになりながら・・・。でも、、、使えなくては意味がない、と、ぐぐっとこらえ、足踏みミシンについていろいろと調べているうちに、マスザワミシンさんに出会いました。
ここでまた一目ぼれが強化され。あぁ、もう、ぜったいここで、フルレストアでお願いしたい!と決めてしまいました(それからあわてて貯金です・・・)。
レストア。現在、インターネットで足踏みミシンを購入できるところで、レストアをしてくださるのはマスザワさんのところだけのようです。レストアしたものと、ただきれいにしただけのものとは、かかる時間と愛情がまったく違うのです。というか、採算度外視のような時間のかけかた。お店が成り立つのかしらと心配になってしまうくらい。すべての部品をばらばらにし、磨いて(これだけでも大変です)、組み立てて、壊れた部分は膨大な在庫から、なければ新たに素材して購入して(といっても中古なのでなかなか思うような部品を見つけるのも大変)部品を集め、削ったりして微調整もして、、、。気の遠くなるような話しです。
調べていくうちに、ついついこんなミシンはお願いできるでしょうか!なんてことになってしまい。それなのに、希望をすべてかなえてくださったことに、今でも信じられないような気持ちです。
お願いをしてから、ずいぶんと長いことかかったのですが、、、「熱意にまけて」とおっしゃりながら、大事なコレクションにまで手をつけてくださって、ほんとうに待つくらいなんてことがないくらいに、しあげてくださいました。
新規のレストアは終了、体力的にきついので(まだお若いのですが)と、掲示板に書かれているときがあって、なんどどきどきしたことでしょう。あのとき頼んでいてよかったと、なんど思ったことでしょう。いよいよほんとうにおしまいにされるかのようで、駆け込み注文が急増しているとか・・・。
美しい足踏みミシン。大正時代のということなので、今の20代のミシンよりももっとずっと昔のものなのに。新たに命をふきこんで再生してくださったマスザワさんに、ほんとうに感謝です。(買ってくれたパパにも感謝です)
日に当ててもったいない、としかられそうです。なるべく早めに、窓のほうに紫外線対策します。。。