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たいとる: 336 . 外資系生保
おなまえ: ひろやん
書いた日: 2002/12/22(13:04)
おりじなる: 328. 長割終身VS積立利率変動型VS変額 [ひろやん] 2002/12/14(11:44)
おへんじ元: 335. ありがとうございます [penchan] 2002/12/16(14:46)

「外資系」とひとくくりで表現ることが多い企業文化。
ところが、お国柄、民族性によって企業の性格も様々です。
あえて2次元的な分け方で論じるとすればどう伝えたものか?
無学なひろやんは悩んでしまうところです。

一般的には日本は情緒的で外国は論理的といわれます。
裏を返せば外国は非情緒的でドライということになります。
ひろやんは一概にそうでもないように感じています。
情緒がないと言われる英語ですが、

英語の意味することを完璧な日本語に翻訳することは難しく誤解も多いようです。
例えば「今晩は」と何気なく使う挨拶の言葉。
英語では good evening! ですが厳密には「今晩は」ではありません。
I wish you'll have a good evening. を省略した言い方であってその意味は
「あなたが良い晩を過ごすことをお祈りします」となります。(仏、独も同じ)
対して日本語の「今晩は」にはそのような祈りの意味はなく
農耕民族の地縁に結ばれた歴史を共有する人同士として「晩にあなたにお会いしましたね」
というニュアンスを持つ社交上の挨拶として使われているのです。

さて「生命保険」という日本語・・・英語では life insurance と言います。
生命保険の起源は・・・
一家の大黒柱が死亡した時に家族の離散が避けられなかった時代
残された家族が生活できるよう、お互いにお金を出し合って助け合いましょう。
という相互扶助の精神から生まれた仕組みです。
遺族の生活の保障ということで life の意味は「生活保険」というニュアンスが強いのです。
「命に保険を掛ける」のと「家族の生活に保険を掛ける」というのでは大きく意味が異なります。
日本では保険の対象を意味し、欧米では保険の目的を意味して使われてきたのです。
福澤諭吉が「生命保険」ではなく「生活保険」と翻訳していれば、もっと解りやすかったかもしれませんね。
独身時代のひろやんは「なんでひろやんが死んで3000万円が要るのだろう?」と疑問に思ったものです。

会社といえど当然人間のすることです。
経営者が「生命保険」をどう理解しているかの違いが商品開発や販売戦略につながっています。
ひろやんはこの業界に身をおき、既存の国内生保と外資系生保の格差がまだまだ大きいと感じています。
外資系の方が、より顧客利益を考えているという意味です。

日本は元来、自己の国民性や主体性を堅持しながら上手に欧米の文化や風習を吸収・融合するのが得意な民族です。
「生命保険」についても同様に発展することを祈るばかりです。

余談ですが、最近では「国内生保」が「外資系生保」になるケースも、またその逆もあります。
個々の会社の性格を見極めることが大切なように感じるひろやんです。

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